タイ警察庁犯罪制圧司令部が規律違反を犯した警官に懲罰のためサンリオの人気キャラクター「ハローキティ」の模造ワッペンを着用させていたことが明らかになり、著作権侵害の疑いが浮上している。
ワッペン作戦の生みの親であるウィーラパット警察少将によると、「ごみのポイ捨てや駐車違反といった軽い規律違反の懲罰として、ピンク色のかわいいワッペンをつけさせ恥ずかしがらせるのが目的」で、先週、同司令部所属の警官1500人を対象に導入した。しかしタイの英字紙バンコクポストの報道をきっかけに国外メディアの取材が殺到した挙句、読売新聞、朝日新聞などが著作権侵害の可能性を指摘。日本のメディアの取材攻勢を受けた同司令部は、「軽い冗談のつもりだった」として、ワッペンをタイ製漫画のキャラクターに変更する意向だ。
タイは知的所有権に関する意識が依然低く、コンピュータソフトウエアや映画、ブランド品衣料などのコピーが街中に氾濫している。米通商代表部(USTR)の今年の年次報告では、中国、ロシアなどと並び、知的所有権侵害の「優先監視国」に指定された。
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