人気女優のチャカチャンさん(25)と身体障害者の男性との心温まる交流がタイで話題となったが、実は、この男性、障害者というのは真っ赤なウソであることが判明した。
まず、8月28日、本サイトに掲載された記事から。
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■美人女優、障害者を助け都内の路上でモノ売り
美人女優と耳と口の不自由なモノ売りとの美談がタイで大きな話題となっている。
ドラマやバラエティー番組で活躍中の人気女優チャカチャンさん(25)が、身体障害者の男性、デンさん(29)を助けて、路上でバナナの葉で作ったバッタの飾りを売っている様子がインターネットの掲示板に掲載され、それに対して、賞賛のコメントが数多く寄せられている。
デンさんは耳が聞こえず、言葉を話すことができない上、足も不自由。しかも、母親は重度の糖尿病で今では目が見えなくなってしまった。デンさんはその逆境にくじけることなく、朝から晩まで路上でモノ売りをして、生計を立て、その少ない収入の中から、母親の治療費を捻出していた。
チャカチャンさんとの出会いは、彼女がある飲料メーカーの仕事で、都内の路上で難病の子供を助けるための寄付集めをしている時だった。その日、なかなか通行人の関心をひくことができず、寄付がほとんど集まらなかったが、その時、デンさんがびっこをひきながらやってきて、寄付した。
自らも寄付を受けてしかるべき立場にいながら、他人を思いやることを忘れないその姿にいたく感動したチャカチャンさんは、仕事の合間にしばしばデンさんの仕事を助けることになる。
その後、シーロム通りCPタワー前、サイアムスクエア、ワット・フアランポンでデンさんを助けて、モノ売り。チャカチャンさん自らバッタの飾りを手にして、大声で通行人に呼びかけている写真もネット上には流れており、賞賛のコメントが次々と寄せられている。チャナチャンさんによれば、すでに2か月ほど、時間のある時にデンさんの仕事を手伝っているという。
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ところがこの記事と新聞に掲載された写真を見たデンさんの母親や知人がビックリ。というのも、6年前に家出をした直後、死んだことになっており、葬式まで挙げていたからだ。
北部プレー県に住むデンさんの母親は、「息子は障害者でも何でもない」と暴露。また、知人らは、「アイツは村では有名人だったよ。ただし、悪い意味でね」と話している。何でも女癖が相当悪かったようだ。
真実を知ったチャカチャンさんは相当ショックを受けていたが、それでも「別に怒ってはいません。これで彼も2度と人を騙すことができないでしょうから」とコメントしていた。
現在、デンさんは雲隠れしているが、この記事を連日掲載しているタイ字紙に、デンさんの友人から、「チャカチャンさんに謝罪したい」との電話が入っているという。
ところで、今問題となっているのが、6年前に北部ランパン県で発見された遺体。死後20日以上経っていたうえ、野生動物が食い散らかしていたことから、容姿からの身元判明が不可能だった。そのため、家族の者はこの遺体を行方不明のデンさんのものと信じ込み、葬式を挙げていた。
このため、警察では、新たにこの遺体の身元を捜査することになっている。
ま、だいたい物乞いの裏には黒い影があると聞きますが。。。